AMANO TAICHI MARUYAMA YUICHI
AMANO TAICHI
MARUYAMA YUICHI
天野太一さん 天野太一さん
丸山祐市さん 丸山祐市さん

株式会社コプロ・エンジニアード
名古屋プラント支店 支店長

天野 太一

名古屋グランパス
キャプテン

丸山 祐市

SESSION2

名古屋グランパスのキャプテンを2019年から3年連続で務める丸山祐市。
25歳という若さでコプロ・エンジニアード名古屋プラント支店の支店長を務める天野太一。
二人に共通するのは自らプレーヤーとしてフィールドに立ちながらチームづくりをリードしていることだ。どうすればより強いチームをつくることができるのか。キャプテンと支店長が志事の流儀を語り合う。

志事の流儀

自身の魅力を高め、
チームの士気を高める。

流儀1

流儀1

当たり前のことを当たり前に。

丸山:天野さんはお見受けしたところ、まだ若いですよね?


天野:25歳です。


丸山:25歳で支店長を務められているんですね。


天野:入社3年で就任しました。でも当社では珍しいことではないんです。結果を出した上で支店長としての資質が認められたら、年齢・社歴に関係なく責任ある立場へ昇っていける会社です。私にとって支店長就任は入社当時からの目標でしたので、決まったときは本当にうれしかったです。


丸山:支店のメンバーをまとめていくのに苦労はありませんか。


天野:もちろんあります。なので今日、丸山さんにグランパスのキャプテンとしてチームをどうまとめているのか、ぜひ伺いたくて。外国人選手も含めて、いろいろなタイプの選手を一つにまとめていくというのは、かなり大変なことではないでしょうか。


丸山:おっしゃる通りです。プロサッカー選手は一人一人が個人事業主なんですよ。自己主張の強いタイプが多いですし、そうでなければプロとして通用しません。その中で思いを一つにまとめていくのがキャプテンの役割ですが、当然、全員が試合に出場することはできないわけです。スタメンは11人、ベンチに入れるのは18人と決まっています。どうしても選手によってモチベーションに差が出てしまう。年間を通してメンバーを一つにまとめていくのは、確かに簡単ではありません。


天野:私も大学時代、サッカーに打ち込んでいたので、そうした雰囲気は想像できます。その難しさを克服するために、何を意識していますか?


丸山:「自分にできることをしっかりやる」ですね。声でみんなを叱咤激励しながらチームを引っ張っていくタイプのキャプテンもいると思いますが、僕はそういうタイプではありません。


天野:背中で引っ張っていく、というタイプでしょうか。


丸山:そうですね。例えば練習中は監督の戦術をフィールドで体現するために、常にボールにもポジショニングにも神経を研ぎ澄ませて集中します。練習前後のフィジカルのケアも時間をかけて丁寧に行います。当たり前だと思われるかもしれませんが、自分がやるべきことをしっかりとやることこそ、とても重要だと思っています。そうした姿を見せ、「キャプテンがあれだけやっているんだから」と認めてもらい、信頼を得ることで、チーム全体の意識やモチベーションの向上につながっていくと考えています。


天野:私も営業活動に後輩を同行させて「こうやってお客様に接するんだよ」と背中を見せるシーンは多いです。当たり前のことをしっかり行うことの大切さは、私たちのビジネスも同じです。新卒で入社する社員に対しては、まず挨拶や身だしなみといった「社会人として当たり前のこと」を身につけてもらうことを徹底しています。

流儀2

流儀2

自立を促す。

丸山:後輩を指導する際、どこまで教えるのが後輩のためになるのか、判断に迷うことはありませんか?


天野:あります。教えることは大切ですが、教え過ぎるのも良くないと思います。言われたことしかやらない人間になってしまっては困りますから。メンバーが「今、悩んでいるのかな」と気付いたときも、アドバイスするかどうかはその都度考えます。


丸山:必ずアドバイスするとは限らない?


天野:あえてアドバイスしない方がよいケースもあると思うのです。そのメンバーの性格や悩みの内容にもよります。例えば、自分の発案した考えで営業活動に取り組んでいるものの、なかなか成果が出ないメンバーがいるとします。目先の効率で考えれば「考え方を変えて別の営業活動に取り組んでは」とアドバイスする手もあるかもしれません。しかし、それでは自分で成し遂げた手応えを本人が得られず、成長にもつながらない。「もう少し今のまま、がんばらせてあげた方が、きっと本人の成長につながるはず」と判断することもあります。


丸山:メンバーの自立を大切にしているわけですね。それは強く共感します。私の理想は全員が自発的にプレーすることで、チームが強くなることです。キャプテンの指示通りに動くだけの選手の集団では、強いチームになりません。そのためには全員が自主的に「もっともっと、うまくなりたい」と成長を目指す必要があります。どん欲に成長を目指す大切さも、自分自身の取り組む姿を通じてチームに伝えていきたいと考えています。

流儀3

流儀3

個人と組織のバランスを考える。

天野:支店マネジメントの参考にぜひお聞きしたい質問なのですが、時にはチーム全体の調子が悪くなることもありますよね。立て直す上でどのようなことを意識しますか?


丸山:振り返ってみると、チームの調子が良いときは「チームのこと」と「自分自身のこと」を、自然と良いバランスで考えることができていました。でも調子が悪いときは、どちらかに偏ってしまいがちです。自分自身のことを振り返ることなく、「チームのために何をすれば」と思い込み過ぎてしまう。そうすると自分のプレーに迷いが出て負のスパイラルに陥ります。逆また然りで、自分のことばかり考え、チームの状態が見えなくなっても立て直せません。チームの調子の悪いときこそ、両方をバランスよく考えることを意識し、その上でどう打開していくか、好転するまで辛抱強くいろいろと模索します。


天野:なるほど! そのような視点は今まで持っていませんでした。バランスの配分についてはどう考えていますか?個人とチーム、どれぐらいの割合がよいのでしょう。


丸山:配分はその時々で変わりますね。大切なのは、両者の切り替えだと思います。私個人の課題について考えるときはそれに集中する。それが処理できたらチームメイト一人一人の課題をいろんな角度から考える。同時に考えると、両方が散漫になります。


天野:確かに「私個人としての営業活動について考えるとき」と「支店メンバーの育成について考えるとき」、それぞれに集中した方が支店全体の活性化につながる良いアイデアが浮かびそうです。とても勉強になります。支店のメンバーとも共有したいと思います。

流儀4

流儀4

指示をするなら支持されろ。

丸山:先ほど、メンバーの性格に合わせてアドバイスを変えるとおっしゃっていました。それを実践するためにはまず、メンバー一人一人の性格を把握する必要がありますよね。


天野:おっしゃる通りで、そのために普段から密にコミュニケーションをとることを心がけています。用事がなくても何気なく声をかけてみたり、一緒に食事に行ったり。丸山さんも選手同士で食事に行くことはありますか?


丸山:行きますよ。コロナ禍で回数は減りましたが、チームで決められた人数・時間のルールを守って。サッカー選手はピッチ上でのプレーを見れば「気持ちが落ち込んでいるな」「調子が悪そうだな」と分かるんです。そういう選手を誘って、会話を楽しみながら悩みをほぐしてあげる感じですね。でもビジネスマンは悩みや不安を抱えているかどうか、気付くのが難しい面がありそうですね。


天野:そうですね。悩みを外に出さないタイプもいます。だからこそ普段からのコミュニケーションが重要だと思います。


丸山:「この人になら相談しやすい」「何だか気軽に話せる」と感じてもらえるような人柄も、組織を引っ張っていく立場の人に求められる素養として大切かもしれない。話すのがうまい、ということではなくて。その人の前では気持ちが自然にオープンになる、そんな人柄のリーダーが率いるチームは強くなりそうです。


天野:本当にそうだと思います。尊敬する上司から以前「指示をするなら支持されろ」という助言を頂いたことがあります。メンバーに指示を出すなら、まずメンバーから支持される人間にならなくてはいけない。指示が適切かどうかの前に、自分の人柄や人としての魅力が問われる、ということだと捉えています。とても良い言葉だと感じて、常に胸に刻んでいます。

流儀5

流儀5

全てを次につなげる。

丸山:天野さんは自身の人間としての魅力を高めるために、何か心がけていることはありますか?


天野:私の持ち味は、常にポジティブであることだと思っています。失敗したときもそれを引きずるのではなく、次の成功への糧とするためにどうするかを考えます。


丸山:同じ考え方ですね。私は「偶然はない」と考えているんです。


天野:「偶然はない」とは?


丸山:全ては必然的に起こると考えています。大きなケガをして現在は戦列を離れていますが、それも次の成長に向けて必然的に起こったことだとしっかり受け止め、リハビリに取り組んでいます。ケガを悔やんでいては前に進めません。ケガをした今だからこそ見える景色、今だからこそチームのためにできることは間違いなくあると思っています。


天野:今はキャプテンとしてチームのためにどんなことに取り組んでいますか。


丸山:例えば試合をテレビで観て気付いたことがあれば「こうプレーすればよかったんじゃない?」とアドバイスしたり、落ち込んでいそうな選手がいたら電話して話をしたり。離れていても、チームを良い方向に導くためにできる限りのことをしようと考えています。それと自分自身の成長に向けて、メンタルトレーナーに関する勉強にも取り組んでいます。これも今だからできることですね。


天野:本当にどん欲に成長されようとしていらっしゃいますね。今日、さまざまなお話を伺ってとても刺激を受けました。対談で得たものを今後、人としての魅力の向上とリーダーとしての成長につなげていきたいと思います。

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